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君の声がきこえる 6

にゃんこ  2010-06-15投稿
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ヤバい。
ヤバいな。

変な空気だ。
感じてるのは俺だけか? もっと押してやれ!みたいな声がうるさいっ!

だまれ、俺だってどーすりゃいーかわからん!

パッと立ち上がって、腰かけてる翼に近づく。

すぐ側に。

や、やべえ。
本気でドキドキする。
なんだ、ちょっ…ど、どうしよう。

内心動揺してんのに、出てきた声は落ち着いていて、しかもなんか…。

「翼って名前、可愛い」

…Σ(゜д゜;)!
な、なんつーことを、俺! ばっ!
バカか!

え?
言わせたよな?
いま、俺に言わせただろ!こ、この…。

「え…?」

驚いたように見上げた顔が…。
綺麗に浮き出た鎖骨が。

「翼」

明らかに、翼は赤面した。ヤバいヤバいヤバい。
取り返しつかないことをしてしまう。
だ、だめだって…。

「陸斗?」

…。
甘い感覚が突き抜けた。
もういい。

おのぞみどーり、進んでやっからな。

繊細な頬のラインに指を添えて、被さるようにキスをした。

びっくりしたように、翼が俺の腕を掴んだ。

でも…抵抗というには余りにも弱々しい。

そんなんじゃ…

止めらんねえっての…。

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