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柵なんて錆び付かせて。5

吉乃森 雪  2006-04-30投稿
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「やだ、だから何だ?どうして欲しい?」
「─やめ、てッ…」
「拒否権は無い。これも何度教えた?」
「……ッ」
「未夜、早くしろ」

───ただ、この人を、怖いとしか思ったことはない。



* * * * *

「ぁッ……ゃ、んっ」
「……っ、未夜ッ」

お互いの体は丸見え。
夜に性行為をするのなら、ある程度暗くてまだマシだけど。

「ッ、もぉっ…だ、めっ…ぁあっ」
「っ、まだだっ!!!」
「──!!ゃ、ちょっ、ぁッ!!」

私がイッた後も、容赦なく突きあげてくる。
何度も何度も私の名前を呼びながら。
でも、それ以外の言葉はまるで聞こえない。

朝から、こんなことしてるなんて。最悪。
学校の友達とかに知られたらヤバイだろうなぁ。
そんなことを考えながら意識が飛ぶんだ。



* * * * *

「…んっ……」

目を開ければ真っ白い天井。
起き上がれば自分の部屋だということに気付く。と、同時に腰に激痛が走り、「あ、そっか……」

この瞬間も、いい加減慣れた。

衣服は整っていて、白い布団をかぶっていた。

いつも、意識が飛ぶとこの状態。
(メイド達がやってくれているのかな)

「ぁ……やばい」

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