「やだ、だから何だ?どうして欲しい?」
「─やめ、てッ…」
「拒否権は無い。これも何度教えた?」
「……ッ」
「未夜、早くしろ」
───ただ、この人を、怖いとしか思ったことはない。
* * * * *
「ぁッ……ゃ、んっ」
「……っ、未夜ッ」
お互いの体は丸見え。
夜に性行為をするのなら、ある程度暗くてまだマシだけど。
「ッ、もぉっ…だ、めっ…ぁあっ」
「っ、まだだっ!!!」
「──!!ゃ、ちょっ、ぁッ!!」
私がイッた後も、容赦なく突きあげてくる。
何度も何度も私の名前を呼びながら。
でも、それ以外の言葉はまるで聞こえない。
朝から、こんなことしてるなんて。最悪。
学校の友達とかに知られたらヤバイだろうなぁ。
そんなことを考えながら意識が飛ぶんだ。
* * * * *
「…んっ……」
目を開ければ真っ白い天井。
起き上がれば自分の部屋だということに気付く。と、同時に腰に激痛が走り、「あ、そっか……」
この瞬間も、いい加減慣れた。
衣服は整っていて、白い布団をかぶっていた。
いつも、意識が飛ぶとこの状態。
(メイド達がやってくれているのかな)
「ぁ……やばい」