彼女はセーラー服姿になっていた。
警察へでも駆け込むのかな? ??
それにしても可愛いなあ? 白いスカーフが彼女の透き通るような肌の白さに艶やかにとけ込んでいる。中学生との事だけど、高校生にしか見えない。堪らなくそそるよぉ? さっきまでこんな綺麗な娘とひとつになっていたなんて嘘みたいだな… あ〜あ、馬鹿な事を言わなきゃよかった?
「先生… あ、先生じゃないんでしたね」
グサッ?
やっと彼女が言葉を発してくれたけど、凄い皮肉だと私は思った?
「なんて呼んだら良いんですか? あなた… ダーリン… ちょっと違うなあ? お名前、教えて貰えます? 」
えっ、えっ? 話についていけない、けどなんだか怒ってなさそうだ?
「あ、アタシは未来〈ミク〉です、山口未来? 」
「 あ、はい… えっと、芳沢です… 」
「じゃあ、アタシ、芳沢未来になるんですねえ? きゃあ、そっちの方がぜんぜん良いィ?? 」
…なんだか、良い雰囲気だ。
「あの、下のお名前は? ? 」
彼女の顔が私に近づいた。悪戯っぽい笑顔に少しの親近感を覚えた私だった。
「 …五郎太です」
「きゃあ、可愛いぃ?? アタシ好きです、その名前? 」
無邪気だ、さっきまでとは雰囲気が全然違う彼女、いや、未来ちゃんの私に対する態度だ。
「う〜ん? じゃあ、ゴロちゃんが良いなあ、アタシ的には。ゴロちゃんって呼んでも良いですか??? 」
「は… はい、い、良いです」
「やったあ? ――ところでゴロちゃんは、アタシをどう呼んでくれるんです? 」
「あ、えと、未来ちゃん… 」
「親戚のおじちゃんやおばちゃんにもそう呼ばれているから別のが良いなあ… 〈ミィ〉では駄目ですか? 」
「 …じゃあ、ミィちゃん? 」
「う〜ん、呼び捨ての方が良いけど、ま、いっか? 」
なんだか、いつの間にか青春している私だった。
「 …ところで学生服に着替えてますけど… ? 」 「あ、この姿の方が、ゴロちゃんが喜ぶと思って? 」
「ええっ? 」
「あと最低二回は頑張って貰わないといけないから… 」
ミィちゃんの顔が紅く色づいた。