どうやらふて腐れてしまったらしい…。
…可愛いなあ。
「先輩?」
布団からちょっとだけ顔を出して
「今日はありがとう。
でも言っとくけど、僕はそういう意味で君を好きには絶対に絶対に絶対にならないからね」
うわ。
激しく振られた。
…痛い。
「…でも友達ならいい。
嬉しかったよ、助けてくれて」
…
嬉しいww
「やっぱり嘉納先輩が好きなんですか?」
と、今度は怒ったように唸って飛び起きた。
「あのねえ!…だからそういうんじゃないんだって!何そのやっぱりって。
僕らのこと世間てそういう風にみてんの?世の中どーなっちゃってるんだよ」
ぶうぶう言っても可愛いんだけど…。
「だってさっき二回目って言ったじゃないですか。
それは嘉納先輩なんじゃないんですか」
なんとなく違うといいなと思って畳み掛けてみる。
すると、先輩はウッという顔をして黙った。
…解りやすい人だ。
「そうだよ、でも、アレはそういうんじゃない。アレは成り行きっていうか…大体僕は本気でムカついたしアキヒトだってなんかそういう…」
「わかった!わかりましたよ、先輩って…面白いですね」