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歩く、歩く 14

にゃんこ  2010-07-24投稿
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病院のロビーで俺は頭を抱えて座っていた。
男同士とか、そんなんはまさか自分にふりかかるとは思わなかったけど…まあいいよ、あることだろ。
そこは開き直るとして、あんな姿みて、まだ先輩が好きな俺はなんだ?

悠先輩と嘉納先輩がそういうんじゃないとしても…一ミリだに入れる気がしない
あの姿をみれば悠先輩がどれだけ嘉納先輩を大事にしてるかわかる。
…いや、大事になんて言葉じゃなく…

愛してるのがわかる。

確かに恋愛かどうかはわからないが…母親の無償の愛に似てる気がする。

…いや、待てよ。
冷静になれ、誠司!

それなら「恋愛」じゃないなら問題ないじゃないか。確かに絆は深いけど…第一好きな人に大切な誰かがいるからといってその人を忘れられんのか?

廊下の向こうからほっそりした人影が僕に向かってくるのを見て…首をふる。
無理だ。
諦めたりできない。

あの人は俺が守る。
せめて嘉納先輩が目覚めるまででもいい。
そばにいさせて。

嘉納先輩、いいよね?
俺が貴方の代わりを勤めるから。

あの人を守らせて下さい。
悠先輩の悲しみごと、貴方を想う気持ちごと、俺は受け止めるから。

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