眩しい!
突き刺さってくるような光だ。
だから俺は一瞬目を開けてすぐまた閉じた。
おかしい。
閉じてみても暗くなるだけで、草原も空もない。
…仕方なく、また開けた。…まあ、さっきよりゃマシかな。
瞬きを繰り返し、さっきまで軽々と走り回っていた体が重たいことに気づいた。
チッ、なんだよ。
悪態をつこうにも声が出ねえ。
体が動かない。
…うらあっと気合い入れて右手を挙げてみた。
これだけで相当疲れる。
俺が俺自身と格闘していると、唐突に女の甲高い声がして頭が割れそうになった
「先生!!201の…」
そこで俺は力尽きて、また目を瞑った。
…夢のない眠りから覚めて一番最初に目に飛び込んだのは見たことのないオッサンの顔。
眩しいライトを目の傍でチラチラやりやがるから鬱陶しい。
正常ですね、なんて取り澄ましてやがる。
当たり前だっつの。
はい、ありがとうございます。
?
誰だ??
俺を覗き込むオバハンとまたまた違うオッサン。
…誰だっけ。
あww。
自称俺の両親じゃねえか。
なんかスゲー久々に見たような気がすんなあ。