汗でびっしょりだ。
たかがベッドから降りる、立つ、戻るくらいで。
「でもアキヒト君凄いわよ…さすが若いわ。
明日から車椅子に乗っていいって許可が出たわよ」
看護婦のみーちゃん25歳彼氏なし(笑)がニッコリする
みーちゃん、悪いんだけど俺は年上懲りたよww。
だからいちいちグロス塗ったくった唇で意味深に俺に触るのやめてね?
「ありがとうございます。看護婦さんたちとお医者さんに感謝しなきゃいけないですね」
みーちゃんはアキヒト君は本当にイイコね、と言いながらシーツを持って消えてくれた。
次の日、約束どおり俺は車椅子に乗っていた。
電動だから楽なもんだ。 もちろん腕を鍛える為に電動に頼りきることはない。「アキヒト、良かったね」
悠がデカ男と連れだって来て、珍しげに車椅子を見ている。
全く、お熱いですな…。
俺はニヤニヤしながら二人の前に乗り付ける。
「なあ、お前とデカ男、どっちが受け?
俺は悠じゃないかと…」
パカッと悠が俺の頭を叩いた。
「ばか!本っ当にお前って…」
二人とも真っ赤じゃん!
もう行くとこまでいってんなこりゃ。
悠もいよいよ大人の階段登っちゃったね〜。