「詳しいな。随分調べたんだ…暇人」
悪態にほっとした表情の圭…なんで心配するフリなんかすんだよ?
殺したいくらい憎いんだろうが。
「まあ、確かに暇だからな…興味あったし。
日記に書かれてたお前のことが」
…!
んだよ、今日は…厄日か?
顔色を変えた俺にニヤリとしてみせる。
「お前のこと困らせて苦しめたいって書いてあったよ
朋子…あいつ、思い込み激しくて被害妄想気味なとこあったからな。
日記を警察に見せても、朋子のストーカー説が逆に立証されかねない内容だから見せなかったんだ」
…。
「んな切り札、俺にあっさり言っていーわけ?」
圭は疲れた顔で笑う。
「さっきのお前の死にそうな顔みたらもういいやって思った…最初から復讐なんて俺には荷が重すぎる。
そもそも持ちかけたのはアイツからなんだろ?」
「…まあな。つけこんだのは俺だけど。
…圭」
ん?と眉をあげる。
「お前、俺にどーしてほしいわけ?」
意外だ。
俺からこんな言葉がでるとはなww。
妙に素直なコイツに感化されちまったかな。
「…そうだな…」