「えー?同じかなぁ」
「…」←結局やった。
「そいえばさ…
べろって喉の奥から出てんのにどっからどこ計ればいいの」
「だいたいで良いんだよ!(怒)」
いい加減もういいだろう。
ゴスっ、と
俺はカズミの顔面に拳をクリーンヒットさせた。
カズミは純粋だ。
本人にとってどうでも良いものにはほんとまったく関心を示さないが
変なことには興味を持つ。
そうなれば何にでも真剣でそれがなかなか面白い事には面白いけれど追求したがり屋なとこがマジで面倒臭い。
「えー!終わり?もっかいもっかい!」
「はぁ?嫌だよだるい。暑いしもう教室帰んだ俺は。」
立ち上がろうとした瞬間肩を押され下へ圧力をかけられた。
「立てねぇだろあほ!暑い離れろ!」
「俺だって暑いけど我慢してんだから待ちなさいて、な?」
…形勢逆転。
いや、言うなれば形声逆転(?)
てゆーかこの言い草、俺をガキ扱いしてないか?
コイツマジでなんて奴だ…
「…最後だ。さっさとしろ」
「まかしとけ!」
「…、ぇ」
…は?
まかしとけ、の後。
多分勢い良くカズミに飛びつかれて一瞬パニクったけど…
その次には熱気が寒気に変わった。
「…やっぱ自分じゃ分かんねぇなぁ。どうリュージ?」
「…や、どうって」
「上手かった?俺」
…馬鹿かコイツ!!!
「ぐ…はっっ!!!!!」
目掛けた拳は本日2度目のカズミの顔面にて収まった。