「あっほ…このクソカス野郎!何すんだよ!!」
「ッテぇ〜…!今マジ痛かったんだけど…」
カズミは顔面を抑えてうずくまってるけど
そんなん知ったこっちゃねぇ。
「お前がいきなり気色悪ぃ事するからだろ!!」
「気色悪いって!(涙)
だからって何も本気で殴る事ないじゃん?」
「あーもううっせぇ!死んでろ下手クソ!」
「ヘっ(タクソ)!」
何か後ろで喚き声がしてるが
知らん。
俺は奴を残し、その場から去った。
頭が悪いのは元々だ。
しかし、
奴の脳がここまでいかれてるとは思わなかった。
(普通するか?平気で!
何が、上手かった?だよ笑わせんなボケ!!調子乗り過ぎなんだよ!!)
…くぐもった声、滑った生温かい感触。
ゆっくりと吐き出す熱い吐息。
一瞬にして何とも言い難い想いが溢れて
「……気色悪ぃ。」
口の中は食べられたハズの加工さくらんぼの味が残っていて
妙に胸焼けがする。