「…だから、別にもう怒ってねぇよ」
「…じゃあ何であんな怒ったの?」
「下手くその癖に調子乗るからうざかった。そして不快だった。」
「ずごーーーん!」
俺そんな下手…?なんて落ち込んでるカズミを見ると何だか笑えた。
「…それほんと?リュージ俺が上手かったから悔しくて嘘ついてんじゃ「その自分に自信満々なお前の態度が俺のカンシャクを刺激するんだよ(怒)!ド下手くそ!」
どうやらストレートな『下手くそ』フレーズは自信家になかなか効くらしい
何も言い返せずしょぼんとするカズミの姿はなかなか拝めないので俺はその後も定期的に言葉の攻撃を続けた
「リュージって結構Sだよね…そんなに俺虐めるなんて」
「今までの仕返しだからな」
言うとカズミは、笑った
「何笑ってんだ、余裕だな」
「はは、いや仲直りできて良かったなって」
「お前が仕掛けたケンカだ」
「いやー冗談のつもりだったんだけど
リュージがあんなキレると思わなかったからさぁ」
…は?
「殴られて終わりと思ったらマジで避けられるし結構焦ったんだよこれでも。」
「へぇ」
「でも俺が悪かった、ほんとごめん。」
もう二度としないから。
多分最後にカズミはそう言った。
冗談で。
男とできるのか、すげぇな
まぁ冗談で無い方がオカシイ話だけど確かに。
『冗談のつもりだったんだけど
リュージがあんなキレると思わなかったから』
何だろう。
スゲェムカつく。