雨がしとしと降る中一人の少女が戦っていたのだ。
「はあぁぁぁ……!!!¨クァンタム・エクスプローション!!¨」
少女は杖を前に構え、周囲の大気を集め大爆発を起こした。
「はぁ…はぁ…殺ったかな?」
息をきらしながら少女は辺りを見つめる。
煙の中から敵が姿を現した。
「その程度で倒せたとでも…?哀れだな」
「くっ!!もう一度ッ!」
再び杖を構えるが、敵は既に後ろにいた。
「俺には、その程度の魔力は効かないよ」
「なんで…ぐっ!!」
首を掴まれ、地面に叩きつけられる。
「かはっ!!」
少女は血を吐き衝撃で意識が飛んだ。
「流歌(ルカ)…やっと手に入れた…」
首から手を離し、お姫様抱っこをしたまま敵の男は流歌をベッドに優しく降ろした。