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予感 14

輪廻  2010-10-06投稿
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「………あ…ありがとう…ございます」

「…あ!すいません……」

守は成美から手を離したが、
彼女は身体を守にあずけたままだった。

「阪崎…さん…」

「今、びっくりしました……」

「?」

「私のこと、成美って…名前で…」

「あっ………つい」

「つい?口から出ちゃったん……ですか?」

「阪崎さん…着替えないと…」

「守…さん」

「阪崎さん…風邪…ひいちゃいます…から」

成美はさらに胸を押し当ててきた。
最早、衣服の意味をなしていないぐしょ濡れのシャツからは、同じようにぐしょ濡れの青いブラが透けている。

「奥さん…以外………興味無いって………嘘…?」

くちゃくちゃと、守と成美の肉体が触れ合っている。
守は勃起を我慢出来なくなっていた。

「阪崎………さん……」

「私を…着替えさせて…ください」


濡れた瞳がじっとこちらを見つめてくる。

(美紀………………)

守は心の中で謝罪し、成美の唇を塞いだ。

「くちゅ……くちゃ……」

「んん……ぷはっ…」

「ふっ…ぁあ……あっ」

「ぁあ…成美…さん」

「何時まで…でしたっけ……作業…」

「夕方予定……でした…でも」

成美は守のシャツのボタンを外し、応えた。

「でも………その予定が、これから…
狂うんですよね…?」

「……ええ」

成美はくすっと微笑って、
守の指が、自分のシャツのボタンを外していくのを眺めた。

「守さん…いけない人ですね…」

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