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妄、想なんです 10

にゃんこ  2010-10-09投稿
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僕は、ブログを見ていたパソコンの電源をおとした。
書いていると、身体中を青い火で焼かれているように感じられて。

そもそも小早川…は何を恐れていたんだろう?

僕はそのことを考えることがダメだと知っていた…けど、どうしても気になる。
もしかしたら知られても構わないと思って口走ったんじゃないか?

なぜかはわからないけど、僕はそう思った。

小早川理央。

名前を口にすることさえ、痛みを伴う。

あの華奢な身体も、大きな目も…消えてくれない。
ブログをやめてしまおうか
どうせ見る人もいない。
僕は鏡にうつる、さえない自身を見つめながら、唇をなぞった。

ほのかに感触が残っていたらいい…。

携帯が無言で光っていたことに気づいた。

火傷するみたいに怖々開いてメールが入っているのを確かめ…。

ボックスを見て

携帯を取り落としそうになる。

英士、今から青松館にきてもちろん一人で

理央


な、なんでアドレス…。 いや、それより青松館?
あそこは老朽化が進んで取り壊す予定じゃないか。
僕は怖かった。

怖い反面、貫くような喜びに圧倒された。

いかない筈はない。

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