「と…とうとう放課後…」
私はリスニング教室の前でオロオロしていた。緊張しすぎて足がガクガクする。 もし…広瀬くんが逆ギレしてきたらどうしよう;そのことでクビになっちゃったら; なんてかなりの被害妄想しつつ。そして深呼吸をして、リスニング教室に入った。
「先生おせぇよ」
「!!広瀬くん!ご、ごめんね」はや!意外に時間にはマメなのね、広瀬くん…。そして既に怒りモード…。私は急いで広瀬くんの隣の席に座った。
「で、授業のことで話って何?態度が悪いとか言いたいの?」
あぁぁ…。イキナリ話の主導権を広瀬くんに握られちゃったよ…。ていうか、広瀬くん、皆の前とキャラが違うような気が;皆の前では明るくていい子キャラじゃなかったっけ?
「広瀬くん…私も一応先生なんだし;先生に対する態度というものが;」
「あんたのこと先生とか思ったことないもん」
!?
「広瀬くん!?どういうこと?どうして…」私がそう言いかけると広瀬くんは席を立ち、ドアへ向かった。
「広瀬くんッ!」まさか帰る気!?;
ガチャッ
え?鍵を閉めた…?
「授業態度よくしてほしいなら俺の言う事きいてよ」