守と成美が寝静まった頃も、遠く離れた美紀と功一郎はまだ互いの肉体を激しく求め合っていた。
「はぁ…ぁあ!!ああ!!もっと、もっと、もっと、激しくぅぅ!!!」
「ぅぅうぁぁああ!!イクっ!!」
「いっぱい…いっぱい出してぇぇえ!!」
ビクン!!と、跳ねた2人は、そのまま力無くベッドに倒れ込んだ。
「ぁあ!ああ…!はぁ…はぁ…ぁ…」
美紀は何時間か前にシャワーを浴びたにも関わらず、既に汗だくだった。
功一郎も同様だった。
「美紀………大丈夫?」
2人はシャワーを浴び終えた後夕食もとらず、裸のまま事におよび、耽溺していた。
「ええ…大丈夫…最高だったわ…」
美紀は確かに満足げだったが、その表情は少し疲労しているようだった。
「功一郎こそ…お腹空かないの?」
「美紀が空いたら、食べますよ」
美紀は少し笑って、枕に顔をうずめた。
「ずっとこうしていたい…。
あなたと……。
私、あなたのが欲しいんじゃないの…。
勿論、そっちも欲しいけど、
あなたの全部が欲しくなってる…」
くぐもってはいたが、静まり返った室内で功一郎は聞き取った。
「僕だって………好きな時に食べて…好きな人と愛し合って…最高です」
「本当?私なんか…一回りも違うおばさんよ?」
「こんなに若々しくて、元気があるのに、そう言われても。説得力ありませんよ」
美紀の体をそっと抱き締め、
功一郎は呟いた。
「少し眠ったら、もっと激しく……しましょうね」
「はぁぁ…あ…ぅ…ん」
「お休み」
「お休み、功一郎」
耳から伝わる吐息が、
優しく美紀を眠りに誘った。