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予感 35

輪廻  2010-10-23投稿
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「……あ…………あ………ぁ……」


美紀の体は全く動かなくなっていた。


膣からは白濁した液体がごぽごぽと泡立っていた。


髪は乱れ、ガラス細工のような大きな瞳、整った鼻筋、ふっくらした頬、唇には精液が塗りたくられたようにかけられていた。

「功…………一郎…………………ど…こ?」






6日目の朝。


「功一郎……私と結婚して…」

「え?」

「あなたの全部が欲しいの…主人となら別れるから」

その後、答えを濁しながらも功一郎は美紀を好きなように犯した。


それでも答えを迫ってくる美紀を、功一郎はある種恐怖に感じた。

「美紀………」

「功一郎………」


功一郎は間をおいていた。

(ああ…彼の精液……)

顔にかかったそれを少し指で絡め取り、
瞼を明けると、功一郎は馬乗りになっていた。


「美紀…………愛してる」





美紀は功一郎を呼んだ。

「功一……郎……?」

目の前が真っ白になっていく。





「ぬ…………いて……?



……いたい……よ……

……この………ナイフ…」


部屋には、昼頃から降り出した雨の音だけが響いていた。

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