「……あ…………あ………ぁ……」
美紀の体は全く動かなくなっていた。
膣からは白濁した液体がごぽごぽと泡立っていた。
髪は乱れ、ガラス細工のような大きな瞳、整った鼻筋、ふっくらした頬、唇には精液が塗りたくられたようにかけられていた。
「功…………一郎…………………ど…こ?」
6日目の朝。
「功一郎……私と結婚して…」
「え?」
「あなたの全部が欲しいの…主人となら別れるから」
その後、答えを濁しながらも功一郎は美紀を好きなように犯した。
それでも答えを迫ってくる美紀を、功一郎はある種恐怖に感じた。
「美紀………」
「功一郎………」
功一郎は間をおいていた。
(ああ…彼の精液……)
顔にかかったそれを少し指で絡め取り、
瞼を明けると、功一郎は馬乗りになっていた。
「美紀…………愛してる」
美紀は功一郎を呼んだ。
「功一……郎……?」
目の前が真っ白になっていく。
「ぬ…………いて……?
……いたい……よ……
……この………ナイフ…」
部屋には、昼頃から降り出した雨の音だけが響いていた。