「え、あ…ごめん……。…?
なに、これ?」
「っ…いいから出てけ」
真菜は蓮一の脚の間が異様に盛り上がっていることに気付いた。
「な、なんで怒るの…?」
「出てけ…いいから……」
真菜は本気で心配している様だった。
「お医者さん行こう…。蓮兄が昔からお医者さん嫌いなの知ってるけど…」
真菜はどんどん胸を押し当てて、そればかりか指先で盛り上がっている部分を突っついてくる。
「おま…えっ、馬鹿っ…!ぅ、ん!」
「蓮兄?!ごめん…。やっぱり痛いんでしょ!?」
真菜のシャンプーの香りが、脳内にまで入ってくる。
彼女の唇が直ぐそばで艶やかに動いている。
「蓮兄、真希呼んでこようか…。
やだ、どんどん腫れてきてる…」
「ちゅ、中学で習ったろうがっ…!」
「?なにを?」
全教科を通じて、真菜が授業のことを覚えているわけがなかった。
今の高校に入れたのも奇跡に近かった。
「だっ…だから…男は…その、なんて言やぁいいのか…っん!さ、触るな!」
「ごめん…なんでだろ。触りたくなる……」
真菜はじっと蓮一のそれを見ていたが、
部屋のドアが突然開き、真希が入ってきたので、二人は声を上げ驚いた。
「わあっ!!!」
「うおっ!!!」