「なんで!
…なんで、真菜にばっかり…!
顔だって一緒なのに!
私にも…優しくっ……優しくしてっ!」
父親がいなくなり、今まで堪えていた真希の感情が一気に溢れていたようだった。
「真希………ごめん。
そんな風に思ってたなんて」
「ぅっ…うっ!蓮兄、私…連兄が小さい頃からずーっと、ずーっと……
……大好きだったんだよ」
真希の告白と、眼差しに、蓮一は理性を奪われかけた。
「真希……」
「蓮兄、私にもして……優しく…」
二人は、すでに我慢汁と愛液で濡れている互いの性器を、焦りながら、ぎこちなくあてがった。
「真希…」
「っん!!はあ……、蓮兄…蓮兄が初めて…入ってきた…」
蓮一はゆっくり動き始め、真希を抱き上げ、彼女ごと激しく上下させた。
「っん!ぅん!!んん!…!ひ!秘密だから!真菜にはっ…!はぁ…今、してるのが!…聴こえちゃ…!だめぇ!!」
真希は唇を噛み、声を殺していた。
しかし、蓮一が無言で伝えてくる愛情に、口から悦びが洩れる。
「っ!!ん、ん!ぅ!っあ!……あ、ぅ!ああっ!」
「真希…っ!!」
「あ!…やぁ!…蓮…にぃ…!いっ!イっ…ちゃう!!」
「俺も…っ!」
真希の口づけを受け入れ、その後、
上下する速度を、蓮一は速めた。
「真希っ!!」
「蓮兄ぃぃい!!!」
どくんと、真希の中に温かい感覚が流れ込んできた。
床にぼたぼたと、二人の混じり合った性液が零れ落ちた。
「っん!…はぁ!はぁ…!」
「真希……はぁ…はぁ…大丈夫か…」
「はぁ…はぁ…うん。…とっても……気持ち良かったよ…蓮兄は?」
蓮一はベッドに倒れ込んだ妹を撫でて、優しく言った。
「ああ…気持ち良かった…」
「やっと…私に……優しく…して…くれた」
真希は満足気に眠りについた。
蓮一がズボンを穿いたその時、
部屋のドアが開いた。