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テイク 6

にゃんこ  2010-11-04投稿
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すっかり、サッパリした風介が来る頃には、部屋もスッキリしていた。

「おー、俺の部屋が…輝いている」

「風呂借りる礼」

ジャリジャリしてる体をシャワーで流す…。

さて…一万は使っちまったわけだから、なんとかせねば。

Tシャツと短パンかりて部屋に戻ると、綺麗になった机に台本を広げ、うなっている風介がいた。

「おい風介!」

「えっっっ???」

な、なにこの反応?
見返した顔は明らかに動揺している。

「どしたわけ」

「…双葉、どうしよ…」

とん、と台本を指差し、俺も傍らに腰を下ろす。

「なに、どした?」

「こ、ここ…」

なになに?

…少年Aは少年Bに教室で抱き締められ、キスされる
…少年AだのBだの犯罪者かって…




キス?


「…」

「…マジか…」


最後まで読んでないのはお互いさま。
わりと分厚い台本だから、当日分しか読んでなかった
きす。

…。

「しっかーも〜!
ここ!!」

バババッとページを繰る手…終盤らへんを指差す。

少年BはAをベッドに押し倒す。


B…。

=俺です。



=コイツです。

…オーマイガッ!!!!

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