つまり、俺はとりあえず照れやなんかを克服するために脚本の流れを実行してみる作戦に出たのだ。
「風介、この流れだとお前が普通でいう「彼女」的な感じだ。
だから、お前は「好きなんだけど素直になれない」みたいな気持ちで俺に5日間接するんだ。
俺は「好きで好きで」って感じでお前に接する。
役になりきるんだ。
かの大女優、月影先生のように…」
風介は「え、誰?」とかキョドりながらも納得した。
今のままじゃ、マジでヤバい。ベッドシーンなんて腸が捩れるくらい笑うに決まってる。
かといって一万は返せん。
「俺も金ないし…わかった…双葉の言う通りにする」
「じゃ、とりあえず俺は急いで帰って、着替える!
お前も気合い入れた格好しとけ!
待ち合わせは…ん、藤沢駅北口で12時な!」
えーい、こうなったらやりきってやる!
キス?
上等じゃねーか!
やってやらあ(#`皿´)
見てろよ、先輩め!