藤沢駅、噴水前。
風介は言われた通りに女の子相手の時よりかは若干、いわゆる綺麗系な服装…明るいグレーのわりと品のいいアウター、薄い茶のコーデュロイパンツ、長め濃茶レザーブーツ、といったコーデで待っていた。
なんとも妙な展開になっちゃったなー、とか思う。
チラチラこちらを窺いながら通りすぎる可愛い女子高生にいつもなら愛想ふりまくところだけど、「役」があるから我慢する。
何でも適当〜な自分と、意外に熱いとこのある双葉。
わりといいコンビだと自分でも思う。
だから、双葉を推薦したんだもん。
だ、だからってキスとかできるかってゆーとなあ…。
…やばし。
なんか俺、ドキドキしてきたじゃん。
大体、なんで片思いしてる双葉が俺より遅く来るんだよ〜、早く来ないかな。
…。
改札ある方ばっか見ちゃったり。
でも実際双葉来たときに俺が「待ってました♪」な感じで目線あっちゃうのは嫌だし。
…。
あ。
きた。
…えっっ?
あれ、双葉??
い、いつもと感じが違うだろー(>_<)
ちょ…、あいつ、あんなカッコ良かったっけ??
お互い多少照れつつ、向かいあった12時すぎ。