紙袋持たされて、呆然と突っ立っている俺です。
「なんで?誕生日でもないのに」
ん〜?と双葉は唸って、さあ…と首を傾げた。
「似合うから。あ、理由がどーしても必要なら、初デート記念って事で」
う゛…。
オカシイ。
絶対変だ!!!
「お前、やりすぎ」
「やるならトコトン、がモットーでねww」
嘘だろ、いつからだよ!
双葉って…あ、でも前から強気なとこあったな…。 もしか彼女いる時ってこんなんなのかも。
慣れてるのは双葉じゃん。
…?
今、俺…。
いやいやいや、何でもないし!
関係ないし!
かんっけい、なあーいっ!
「気にいらない?値段的にそのレベルしか俺、無理」
えっ、と焦って首を振る。
「気にいらなくない、これでいいよ」
「ん、良かった」
…すごーい素直に笑うんだよね、双葉って。
俺のこと、バカってよく言うけど、双葉の言い方は好きだな。
意地悪くないから…いつだって呆れたみたいに笑ってる。
「あの、さ」
小さく、言う。
「ん?」
「双葉…あの…」
なんだよ、と重ねて聞かれて、ようやく言えた。
「アリガト」
そしたら
ブニョって頬つねられた。
(≧Д≦)モー!