なんか複雑なまま、次の日も学校終わったら当たり前みたいに予定組まれてた。
で、今度は金ないから散歩したり公園で遊んだり。
ブランコで二人乗りした時にはさすがに「いつ時代のデートだよww」って俺も突っ込んだ。
楽しいんだけど、双葉がなんか言いたげに黙ったり、見つめられるとどうしていいかわかんない。
だから、つい、お喋りになったり逸らしたり。
デート2日めの、そろそろ帰るかってなった時、双葉の携帯が鳴った。
「あ、響先輩」
ベンチに座って、双葉が嬉しそうに話こむ。
「大丈夫ですって…順調すよ。大分慣れたし…あははそう…え?いいですよ」
順調?
演技になれてきたって意味なの?
俺の存在なんかないみたいに話続ける。
「はあ…信用ないなー俺も…じゃ、明日ですね?…あっは、大丈夫だって」
…なんの、話?
双葉はぞんざいに携帯をしまって、優しく微笑んだ。
「また、明日な、風介」
「えっ?」
内容聞かせてもくれない。なんなわけ?
俺だけ除外?
立場は一緒だろ?
ムカついて黙って帰ろうとしたとき…
ぎゅって後ろから抱きすくめられた。
え…ちょ、な、な、な…