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母・女・メス 2

ザクロ  2010-12-09投稿
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二時間ほどして、彼らは帰ることになった。

「あ、また来ま〜す。」
「いつでもいらっしゃいな」

「はい。コイツじゃなくてお母さんに会いに来ま〜す。」

「まぁ、ウフフ」



にぎやかな見送りが済んだ後、ヒロキはリビングのソファーにドカッと座った。

「楽しい子達ね」

ヒロキは返事もしなかった。

「二度と連れて来ない」
「あら、どうかしたの?」

「アイツら、母さんの話ばっかだよ。こうなるのがわかってたからヤだったんだ。」

涼子はコーヒーを作って出してやった。

涼子は美人だ。
自分でもある程度の自覚はある。
しかし、もう40過ぎてふっくらしていた。
ダイエットもままならないので、冗談でも久しぶりに誉められると嬉しかった。

「あら、そんなに話題をさらっちゃった?」

ヒロキはジロリと睨む。
「何喜んでんだよ」

「いいじゃなぁい、こんなオバサンでもね、誉められると嬉しいものよ」

「ふん」

「何よ、機嫌悪いのね」

「あんまり良くないね」

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