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母・女・メス 6

ザクロ  2010-12-09投稿
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「まぁ、母さんにも、それぐらいのことはわかってますよ?一体何年女をやってると思ってんの?」

そりゃそうだが・・・

「嫌じゃないのかよ」

「仕方ないじゃないの。むしろ、可愛いくらいよ」

ヒロキは面白くない。

ついつまらない質問をしてしまう。

「もしさ、アイツらからそんな告白があったら・・どうすんだよ」

涼子は苦笑した。

「そんなこと訊いてどうするの?」

呆れたらしいが、わかっててヒロキは食い下がった。

「聞きたいんだよ!」

涼子はソファーに座り直した。意固地になった息子の隣だ。

「ごめんなさいってお断りするしかないんじゃない?」

ホッとした。

「お父さんもいるし?きかん坊も一人いるしね?」

涼子は、ヒロキの態度の頑なさが、むしろ可愛いと思った。
女であることを心配してくれた生意気な彼に母性をくすぐられた。
それとは別に、この年齢の男の子が、自分を女と見ることにも、少しばかりの刺激を感じた。

「若くて可愛い女の子なら話は別だけど、こんなオバサンのこと、ムキになっても仕方ないのに」

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