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母・女・メス 7

ザクロ  2010-12-09投稿
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「オバサンって・・母さんは・・・そこらのオバサンとは違うよ」

言いにくそうに、吃りながらの息子が可愛い。

「ありがとね」

涼子はヒロキの髪の毛を撫でてやった。

「心配してくれたんだ?」

「・・・まぁね・・」
耳が真っ赤だった。
涼子は微笑んで続けた。
「それから?・・ちょっと嫉妬した・・エヘヘ、そういうことかな?」

見破られて、ヒロキは恥ずかしい。
照れ隠しと優しい口調に甘えたくなった。

「そうだよ・・バカ・」

思わず涼子の胸に頭を預けた。

涼子はびっくりしたが、いつになく素直で可愛い息子を胸に乗せ、頭を抱えてやる。

「甘えん坊だね?」

「フン」

強がるが、甘えたいのだ。こんな大きなナリをして恥ずかしいに違いないが、いじらしいではないか。
誰も見ていないのだから、今はギュッと抱き締めてやろう。

ヒロキは、胸の中で幸福に包まれていた。
石鹸のいい香り・・襟からのぞく白い肌・・柔らかく温かい胸もとの感触は目眩がしそうだった。

涼子はすぐ目の前にある耳を見つめてささやいた。

(母さんを盗られる気がしたの?)



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