ヒロキは恥ずかしくて答えられない。返事の代わりに胸元に顔を押し付けた。
(ンフ、大丈夫だよ・・)
甘ったれる我が子がいとおしくてたまらなくなる。胸がキュンと締まり、何故か膣にも力が入った。
ちょっと時間が長すぎるだろうか。だが、なんだか離したくない。
どうしようか迷っていると、ヒロキはボソッと言った。
(もうしばらく・・こうしてていい?)
子犬のような小さな声・・・
(いいよ・・可愛い子)
涼子は髪の毛に頬擦りしながら、かきむしるように頭を撫でてやった。
胸元に吐息を感じる。
可愛い息子だけど、もうちっちゃい子供ではない。
抱いても、しっかり手応えがあるし、むしろ彼の方が大きいのだ。
よく考えると、自分は息子と言う男性を抱き締めている・・・
ゾクゾクした・・
この不思議な興奮はなんだろう・・・
息子の目の前にある乳房は、自分の意思とは無縁に張ってくる。
乳首にそのゾクゾクが走る思いがした。
昼間の彼らは、自分に性的な興味を持ったのだろう。
それなら、息子だって?・・・