ドキドキが止まらない。
このいじらしい男の子を自分はどうしたいと言うのだろう。
背中に回った息子の腕はシャワシャワとくねり、手のひらに力が入る。
その熱の上昇に唆され、思わず自分の両腕も彼の背中を撫で回った。
親子の抱擁と言うより・・・これは男女の抱擁?・・
膣に何度も力が入り、下半身が熱くなった。
(母さん盗られたくない・・)
(・・バカね・・そんなこと絶対ないから・・・)
(盗られるくらいなら・・俺が・・・)
その先を聞くのが怖かった。
涼子はグイと息子を引き寄せ。狂おしい勢いで頬擦りした。
(そんなこと、考えちゃダメ)
息子の手の動きが変わった。
背中にあった手のひらは、胸に押し付けられた!
(ハッ!)
この子は、どうしたいのだろう。母親のシンボルに対する懐古だろうか、それとも!
手のひらは膨らみを包む。飢えた子のような稚拙な欲求行動だ。
母性とも何ともつかない衝動から、涼子はその手に手を重ねた!
満たされぬ思いを遂げたい乳飲み子の手をいたわるように。