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母・女・メス 27

ザクロ  2010-12-11投稿
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こういう場合、大抵最後はカイトがヘッドロックをかけられて降参する。

「ハァハァ、口ほどにもない奴だね」

「わかったわかった。イテテテ」

妹達が帰ってきた。

「またやってんの?」

「おう、おかえり。このエロガキをやっつけてたとこだ」

顔を真っ赤にのぼせさせたカイトは憎まれ口を返す。

「へん、さすがの母ちゃんもトシだな、息が上がってんぜ」

「何を?」

妹が苦笑する。

「止めなよ。兄貴なんかしばいても労力の無駄だよ?」
「な!なんだと?」
「へへぇ、お前難しい言葉知ってんね。労力かい?ほらカイト!見習えよ」

「労力ぐらい俺でも知ってるよ」

「小学生が使うからすごいって言ってんだよ!バカだねぇ、お前は。父ちゃんと一緒だ」


妹は双子で、まだ小学三年生。

女同士で結託しては、男をバカにする。

父の竜也はほとんど家にいないから、攻撃のマトはいつもカイトだった。
「アンタ達は勉強して、いい男見つけンだよ?こんなろくでもない男じゃなくさ?」

「うん!」

「教育方針間違ってねぇか?」

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