いい匂いだ・・・
女の匂いだ・・・
抱くと、細くて小さい。
カイトは・・母親を抱きながら、邪悪な衝動が股間にちょっかいをかけるのを怯えながら意識していた。
(カイトは強いから、母ちゃんをわかってくれるよね?ね?)
酔ってるからか、美姫らしからぬ甘えた声だった。
(わかるよ。母ちゃんまだまだ若いもんな?まだまだ可愛いもんな?)
(嬉しいよぉ、カイトぉ)
美姫はカイトに腕を回し、ぎゅうぎゅうと息子を抱き寄せた。
一方カイトは腰を引きながら、なるべく下半身が当たらないようにした。
グスン、グスン、
鼻をクンクンと持ち上げながら、美姫はカイトを見つめた。
可愛らしい目が潤んでいて、カイトはドキドキした。
(カイトぉ・・母ちゃんまだイケてるかなぁ?)
(あ・・ああ。イケてるよ)
(マジ?マジでそぉ思う?)
(ああ・マジだよ。母ちゃんマジ可愛い)
(でも、さっきババアって言ったぁ)
美姫はわざと泣き顔を作って駄々をこねた。
(ホ、本気じゃないよ、バカだなぁ)
(あ〜ん、バカって言ったあ〜)