何だよ母ちゃん、マジ可愛いんだけど・・
カイトはドキドキと胸が張り裂けそうになる。
いつもの美姫は、青筋立てて怒鳴り散らすのに、目の前にいるのは別人みたいに甘えん坊だ。
親父は、これでイチコロになったんだろうか。
(母ちゃん、あの・・・)
(なあに?)
(ちょい飲み過ぎた?)
(そんなことない。いいじゃん、ちょっとくらい甘えてもぉ)
ガバッ
美姫はまた腕を回して来た。
あ〜・・母ちゃぁん
(たまにはさ?・・母ちゃんだって若い男の子にギュッてしてもらいたいんだよ?)
(あ〜・ああ・そうなのか?)
(嫌か?・・母ちゃんギュッとするの嫌か?)
(嫌・じゃ、ないよ・・)
(んじゃ、もっとギュッってしてよぉ、ほら、ギュウってぇ)
カイトは仕方なくギュウと抱き締めた。
(あ〜・母ちゃん、ヤバイよ・・)
(何があ?・・ああん、もっとギュッてしてよぉ)
(母ちゃん!マジヤバい!)
カイトは美姫を抱き締めて床に倒れた!
(ンフ、カイトぉ・母ちゃんとシたい?)