「…なっ」血の気が引いた。俺は何してんだ?くぅを傷つけて…くぅのせいにして…なんだかむしょうに情けなくなった。弱い自分、くぅを守るどころか、傷つけてばかりの自分。「…っ…」裕樹の瞳から涙がこぼれた。「…お兄ちゃん何で泣いてるの?」「…ごめん…っ傷つけてごめんっ…怖くなった…くぅが離れそうで…」くぅは俺の頭をチョンチョンとなでた。「…くぅは…お兄ちゃんにメロメロなのでドコにも行かんのです。ずっとずっとそばにいるのですよ」馬鹿ッ…そういう事ゆうなよ…「くぅ俺…くぅの事好きかも」俺がそうくぅに言った。不思議と口から自然に出ていた。恥ずかしくもなかった。「うん。くぅもお兄ちゃんが宇宙一好きだよっ」くぅはぷちっと俺のほっぺにキスをした。「ヘタクソ」「でも圭くんは上手ってゆってくれたも〜ん!」「なっアイツにキスしたのか!?おいっ」「う・そ☆」「?こらくぅ!」 **********************五年後―「お兄ちゃぁーん!おぅーい」くぅの声がアパートの中で甲高く響いた。「おいっ!ココのアパート古いんだから隣りに聞こえるぞ!?」「じゃあうちらがHしてる時のも丸聞こえじゃないのぉ??」「ぁ…そぅいやぁ…///」「あははっお兄ちゃんのバカっ!(笑)」二人は手をつなぎ、スーパーへ出かけた。―終―