手で押さえたが、涼子は息子の目の前で身ぐるみ剥がされた。
前を隠す母。
ヒロキは舐めるように裸の母を眺めた。
(みっともないから見ないで・・・)
(きれいだよ・・・)
ヒロキはゆっくりと近づき、彼女の背後から肩に手を置く。
気配を感じて目を上げると、涼子はまた顔を背けた。
その部屋の壁は、鏡張りだった。
あり得ない映像が、嫌でも目に飛び込んでくる。
(少し、暗くならないかしら)
ヒロキは無視した。
ベッドに腰を下ろさせ、うなじにキスを浴びせる。
ゾクゾクと身を震わせる母の肌に、唇と舌を這わせた。
首筋・・肩・・
体を横たえて、脇の下・・
二の腕から手のひらまで唾液を塗り、手を母の唇の上で舐める。
指の股を舐め、指を一本ずつ丁寧に舐めながら、唇へも舌を伸ばす。
誘われて、遠慮がちに出てきた涼子の舌にも絡めた。
ハァ・・ハァ・・ピチャ・・ハフ・ハフ・ピチャ・ピチャ
二人で指と舌を舐め合う・・・
その間、ヒロキはじっと母を見つめていた。
淫猥な愛撫に、涼子は頭がぼんやりと虚ろになってゆく・・・