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母・女・メス 68

ザクロ  2010-12-16投稿
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カコン、カコン

豹柄のサンダルが鳴る。
自動ドアを入った所で、カイトは立ち止まった。美姫はぶつかってカイトの頭を叩いた。

「イテ、何止まってんだよ!」

美姫に膝蹴りされてもカイトは立ち尽くしていた。

その美人の主婦は自分を見詰める高校生を見て、記憶を手繰った。

「あら、スーパーで会ったキミね?」

「あ・・こんばんは」

美姫は二人を見た。

すると彼女のすぐ後ろから、ポカリを持った影が・・・

「母さん、これも」

カイトはその男を見て驚愕した!
母さん・・?今そう言ったよな?

美姫が彼を見てニコリと会釈した。

「あ・どぉも」

カイトの顔色をみんなが不審に思った。

「あ・オス」
やっと我に帰ったカイトだった。

「よぉ」
涼子はその二人を見て言った。

「あら、お友達だったの?」

ヒロキは愛想なく離れて行き、今度は母親同士が会釈を交わした。

カイトはヒロキと涼子が出ていくまで、コッソリと様子を伺った。


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