「こんばんは、りなちゃん」
一也が部屋に入ってくる。
「この前のテストはどうだったの?見せてくれる?」
そういうと、一也はりなの背中に手を置いた。
そして、すーっとブラの線をなぞる。
りなはぞっとして、体を強張らせる。
一也の顔を見ると、メガネの奥で微かに笑っているのがわかる。
その時部屋をノックする音が聞こえた。
ほっとするりな。
「先生、りな、お母さん少し出掛けなくちゃいけなくなったのよ、2人で大丈夫?しっかりお勉強してね?」
りなが何か言おうとした時、一也がすかさず
「大丈夫ですよ、テストの復習と予習をしたら、失礼させていただきますが、かまいませんか?」
「ええ、すみませんね、先生。お茶は下に用意してありますので、りなに取りにいかせてくださいね」
そういうと母は出かけていった。
すると、一也の表情がかわった