ヒマなゴールデンウィークも終わり、久々に出社した。いつも以上に騒々しい社内を抜け、俺は避難所に向かう。
資料室は静かで 灰皿とコーヒーがあれば、私の素晴らしいサボリ場所だった。
正確には半年前に資料室に配属になり、早期退職を迫られている部署でもある。
俺は西野幸平、53歳、?1。
この会社に18年世話になっている。営業部長まで登りつめたが、女性問題発覚、降格及び島流しでこの始末だ。
今まで一年持った者はいなかったらしい。
俺はどれだけ持つのか分からないが、退職金の累積年を稼ぐために、もがいてみようと思っている。
創業は呉服屋から始まり、今は万屋商事会社になってしまっている。
全国を跨いでの裏方役適な仕事が続いて、稼いでいる会社ではあった。
「西野課長…またここにいたんですか?」
「おぅ、まだまだ勉強しないと、みんなに追いつかんからな。」
「本当は…だれかさんと、Hなことしてるんじゃないかって、噂がでてますよ」
島田麻衣 27才 かわいい総務部の社員だ。