「やぁ、待たせたね。」
「課長〜、ドタキャンされたと思いましたよ。
こちら、総務の城間奈美さん。」
「はじめまして城間奈美です。麻衣さんにから噂は聞いてました。」
「城間?珍しい名字だね。どんな噂か後で聞いてみよう、よろしくね。」
個室のある居酒屋に入り雑談しながら盛り上がった。女子社員の観察力には感心させられっぱなしである。
「課長、奈美の実家沖縄なんですよ。ちんすこうとか作っているお菓子やさんの一人娘。お母さんが美人なんです」
「またそんなこと言って、麻衣は大げさね…」
「かわいい2人に誘われてドキドキしながら飲んでるのに、さらにドキドキしちゃうな。」
「もっとドキドキさせちゃおうかな。奈美のママは、なんと今は独身なんですよ。」
「麻衣ったら、酔っ払いだ。課長、気にしないでくださいね。」
「来月沖縄行くから挨拶して来ようかな。美人と聞いたからには、会わないとな、はは…」
「偶然だ!〜。私達も1週目の連休で行くんですよ。奈美の家に泊まるんです。奈美のママはコテージも経営してるから、そこに泊まったらどうですか?ねぇ、奈美はどう思う?。」