「親友だよ。
お前には関係ないだろ。」
何でこんな奴の相手をしなければならないんだ。
早くここから立ち去ろうと、座っていた机から下りてドアに向かって歩く。
「邪魔。」
ドアを開けたままの位置で、その場所に居た樫本に向かって告げた。
すると、一瞬細い目を少し大きく開いて、でもすぐに楽しそうに細めながら俺の両肩に両手をポンっと置いた。
「お前、面白いな。」
そしてそのままグッと力強く後ろに押されて、
意識してなかった俺は、簡単に背中から床に倒されてしまった。
「いっ…てぇ、何す…」
そして樫本は何を考えているのか、至極楽しそうに俺の上に跨がった。
「三木の泣き顔が見たくなった。」