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ラック・ガール #04

輪廻 2011-01-28投稿
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「あっ!!た!溜め息じゃ!!ないよっ!ち!違うの!!」

(聞かれた……!?!)


「違うのか…?そんなに否定しなくてもいいのに、ヘンなやつだな。相変わらず…」

(いつもいつも、あなたのコトばかり…)

久波 蹴人(クナミ シュウト)。

少女の心を占領し、
少女の原動力たる人間だった。

「久波くん、週末にメール出来なくて…
ごめんね。
バスケの試合、見に行きたかったんだけど…」

「あ、ああ。
まだ地区予選だから、気にすんなよ。
ウチの地区でならまず、負けは無いからな。
そうだな、どうせ見にくるなら県大会…
いや、全国に来いよ」

「うんっ!!絶対!行くね!!」

「こらぁ、後ろうるさいぞ〜。
出席とるからな〜。藍原リルナ〜」

「は、はい…!」

少女が照れながら返事をし、隣りを見ると、彼もまた、そんな少女を悪戯っぽく笑って見つめ返していた。

(久波くん………!)

少女は彼の笑顔を見るために生きているのだった。

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