人間とは面倒な生き物だ
いくら態度を変えた所で心はなかなか分かってはくれない
(くそ…っ何で俺が…)
見ないようにしようと思う程
俺の心は佐木の気配を意識しようとする
―こんなの逆に変じゃねぇか。
そう思ったが
どうやら佐木の様子もおかしい。
アイツの事だからいつも通り飄々としてるか必要以上に話し掛けてくんじゃねぇかと思ってたのに…
佐木は自分の机の上にあるパソコンを見てんだか見てないんだか分からないような目で
ただぼーっとしていた。
時折こちらを見ている気がするが俺が目をやると反らす
何だ?
何か…
…むず痒い。
(何でお前がそーなるんだよ…。余計調子狂うじゃねぇか…)