「い゙っ…ぁ!!」
クチッといやらしい音を立てて、樫本の指が俺の中に入ってきた。
「先走り、後ろまで垂れてる。エロい光景。」
「ふっ…!ヤメロ…っ、
ぬいて、くれ…っン!」
痛い、気持ち悪い、最悪。
目をきつく瞑って嫌悪感に耐えていると、目蓋に柔らかい感覚。
そっと目を開けると、樫本の顔が近くにあった。
「ハァ…かし…もと…ッ、
も、やめ…ン!っん…ふ…ぁ、ハァ…んン…」
そのままもっと近くなって、キスをされる。
深い深い、溶けそうなキス。
キスの間も、勿論樫本の指は俺の中を動き回る。
「んッ…ふぁ…ぁン…ンん」
樫本が唇を離すと、
つっと唾液の糸が俺と樫本との唇を繋いでいて、それが酷く卑猥だと思った。
ぼーっと、それを見ていると、
「キス、気持ちよかったみたいだな。」
樫本に耳元で低く囁かれて、顔が熱くなるのが分かった。