「…ラッキー、って思っただろ…」
「いーえ!そんなことないですっ!」
(`・ω´・…キッパリ。
言ってみたけど多分通用してない。
「えっと…大庭さんて…どんなDVD見るんですか?」
とりあえず何か話さないととか思って振ってみる。
「AV」
…(_´Д`)…
あ、そう…。
その何とも言えない間に電話が鳴った。
すかさず大庭さんが出る。
「はい。あ…そうですか…いや大丈夫です。ちょっと待って………ええ、鈴木君もオッケーみたいす」
は?
なにが?
ガチャンと子機を下ろし、店の制服であるエプロンで大庭さんが手を拭いた。
「お前今日二時間残業な」
…えええっ!
「そ、そんなあ」
長身の肩をすくめて、ニヤリと笑う。
女の子の客が大庭さん目当てで来たりするのがわかるくらい絵になるけど、僕には悪魔にしか見えません。
「バイトにゃそーゆー時もある。新人なんだからしゃーないよな?」
( p_q)…はい。
逆らう勇気は僕にはないですよ。はい。
鬼!鬼畜!
なんでこの人僕には冷たいんだっ!