「4人揃った時だけ沖縄の家族になる、ってのはどうですか?」
麻衣がいきなりいい出した。
「それ、いいかも。パパとお姉さんができるのね。ママは?」
「西野さんにご迷惑よ。すみません、西野さん。この娘たちったら!」
「いえいえ、こんな可愛い娘たちと、キレイなママなら大歓迎だな。」
「決まったね、麻衣。会社以外では課長じゃなくパパと呼ぼうね。」
「OK、やったー」
「麻衣、乾杯しよう。ママもパパも、乾杯よ。かんぱ〜い」
奈美が嬉しそうに「パパ乾杯」と言い、グラスを合わせてきた。
「…ママ、ビールをもう一本。」
「えっ…ハイハイ…パパ。もう、照れるな〜」
即席家族のなか、楽しい晩飯とキレイな女性は性欲を増幅させ、奈美のママの色気が男心をそそっていた。
夕食が済みダイニングのソファでは、麻衣と奈美に挟まれて座り、キッチンから死角になる角度で、2人の娘たちと交互に舌を絡めるパパの姿があった。
「課長が沖縄のパパになるんだね。転勤願い出そうかな、ねっ奈美。」
「良い考えだね、出してみようよ。でもパパとママは来月からいつでも会えるから、いいなぁ。」
そう言いながら、またキスしてきた。