それから数日間は食事は運ばれてくるものも蒼星は現れなかった。
そのことがやたらとイラつく。
俺はすることもなく、学校にも行けず、寝てばかりいた。
うとうとしていると髪を触られた感覚がして目を開けた。
隣にはベットに腰を降ろした蒼星がいた。
「悪い…起こしたな」
髪からぱっと手を放した。
『…いや……寝てた訳じゃないから』
そう言うと軽く俺の頭を撫でた。
「調子はどう?どこか変な所とかない?」
そう聞かれてもいつもと変わりない。
『別に変わらないけど?』
俺がそう言うと蒼星は俺の胸に手をあてた。
『!…何しやがる!』
俺が手を退かせようとすると蒼星は俺の手を掴んだ。
「しっ……」
蒼星はしばらく目を閉じ、手をあてていた。
目をゆっくり開けると
「ほんとになんともないのか?」
と言った。
俺が何ともないと言うと蒼星は立ち上がり、電話をかけた。
「俺だ。今日は休むから替わってくれないか?」
しばらく電話で話すと部屋を出た。
俺がそのまま待っていると着替えた蒼星が戻ってきた。
俺の横に座ると
「顔色が良くない。これを飲め」
そう言って薬を出した。