暫くクラスのなんやかやな下らない話をだべりつつ、課題を済ませた。
学内でもトップクラスの静瑠は俺たちの教師みたいな存在だ。
コーヒーも三杯目になったとき、連理が立ち上がった
「すわて、俺はそろそろ帰るぜ」
静瑠は止めない。
俺は…。
「れ、連理、もう帰んの」
「え、うん。悪い?」
悪い!
ばーか、居なくていいときゃいるくせしやがって。
必死な俺の表情を、連理は面白そうに眺めている。
「…じゃあね〜♪」
静瑠が連理のマグカップを片付けに離れた瞬間、鞄を肩に引っ掻けた連理が俺にそっと耳打ちした。
「頑張れよ?」
え?
それ…
「お前、それ…」
連理はニカッと笑って俺の肩を叩いた。
「かなり前からね…しってんの、俺ww」
な、な、な。
な、なん…
言うだけ言って、奴は去っていった。
うっそだろ???
知ってる??
な、ど、え??
前々からオカシイとは思ってたんだが…。
ど、どうすりゃいんだよ!
「…どしたの」
静瑠が、俺の真横に座った
やべえ…
これは、本当にやべえな…
コーヒーは、飲みかけのまま…放置されていた。