[PR]
オススメ広告

トライアングル 8

にゃんこ 2011-02-17投稿
閲覧数[1123] 良い投票[0] 悪い投票[0]


「俺は…」

静瑠、やめてくれよ、頼むから泣きそうな顔で俺を見ないで。

「琉聖、変わったよ。前は何でも話してくれたし、俺といるの楽しそうだったのに…なのに、今では…全然笑ってくれない。
ちっとも…」

「やめろ」

静かに呟いた声は、ぎょっとするほど冷たかった。 そうするしかないんだ。
連理にはバレてしまった。
けど、コイツにだけは…絶対に悟られちゃいけない。
でなければ…もう、「一番の友達」 にもなれない。
いま俺の気持ちを覗いてみろよ、静瑠。

震えるくらい、嬉しいんだ
俺の為に傷ついてるお前を見て、ため息が出るくらい嬉しい。

ゾクゾクする。

抱き締めたくてその目を見据えて唇を重ねてしまいたくて。

どうだ、これがお前の思う「一番の友達」なんだぜ。
笑っちゃうよな。

「…ひどいよ」

恋人みたいな口きいてんじゃねえよ。

たかが

友達、なんだからさ…。

俺は深呼吸して、目を閉じた。

落ち着けよ。
ばかだな、俺。

「…ごめん、確かに、俺は…最近ちょっと悩んでて」
「でも連理には普通だよ」
…それ、嫉妬?

なんてな。
もし、そうなら死んだっていいや俺。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「にゃんこ」の官能小説

もっと見る

ボーイズラブの新着官能小説

もっと見る

[PR]
i-mobile
オススメ広告


▲ページトップ