帰り道、ぼんやり歩きながら連理の言葉を考えていた
「まあ、深く考えんなよな〜俺は捌け口にされても全然いーんだぜ」
捌け口。
俺の永遠に満たされない想いの捌け口に友達を利用する?
それはあまりにも最低野郎じゃねえの、俺。
とか葛藤しつつ、頭を占めるのは今や静留のこと。
完璧、最低なんだな。
携帯開いて、静留からメールが来てるのに気づいて心臓が高鳴る。
※琉聖、また泊まりにきてね
俺の小説読ませられるの琉聖しかいないんだよ(笑)
あとさ、言いづらいこと言わせてごめん
恥ずかしいけど言わせて
俺、琉聖大好きだから、苦しい想いはしてほしくないけど
応援するよ! ※
…嬉しいのと痛いのが絶妙に絡まったメールだな。
大好きか。
簡単な言葉だね。
応援するよ、か。
残酷な言葉だね。
静留を無理やり抱いたら全て壊れる。
静留を自分のものにするなら殺すしかないかな、なんてまあダークな考え。
俺の幸せは静留の幸せ、と言えない自分勝手な俺がいます。
あいつに彼女できた時、俺は笑えるかな。
結論。
無理。
だって考えただけで気絶しそうに苦しいんだぜ?