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トライアングル 24

にゃんこ 2011-02-21投稿
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その日は朝から

風向きがおかしかった。

静留が俺を避けてる…ような気がする。

話しかけてもどこかぎこちなく、動きがギクシャクしている。

ずっと気になっていたから放課後、引き留めた。

「静留、なんかあった?」
静留は明らかにビクッとして首を振った。

「う、ううん、何でも…ないよ、本当に」

「具合、悪いんじゃねーの〜?」

連理が静留の額に手を押し当てた瞬間、風を切る勢いで振り払われた。

呆然と立ち尽くす連理に、静留の目に…紛れもない 「嫌悪」が浮かんでいた。
それから、ハッと息を呑んで

「ご、ごめん」


ああ…。


俺、わかっちまった。



「見たんだな、静留」



連理がアア、なる…と唇を歪めて頷いた。


「キスしてたの、見たんだ〜なるほどね」

ズバリ言われて静留は蒼白になった。

「つまり…それは両想いってことでしょ?」

「だったらなあに、静留ちゃん」

静留は震えて、唇を噛みしめ…それから決意したように顔をあげた。

「琉聖の気持ちが通じたのは良かったと思う…けど二人を目の当たりにして…俺…ごめん、どうしても…複雑なんだ…いや、違う」

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