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プール

リンゴ  2006-05-10投稿
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私【高岡 葵】はA高1年の水泳部員。泳ぎが苦手な私は、ダイエットも兼ねて泳げるようになろうと、水泳部に入った。

この高校のプールは室内プールで、校舎から少し離れた所にあり、トレーニング機器も揃っていて環境がいい。なのに部員が少なく、今では葵を入れて3人しかいない。
…それにはワケがあった。

コーチ『葵!じゃあ今から平泳ぎの足を…美咲、こっちに来て見本だ。朱希はターンの練習だ。』

2年生の朱希先輩は、プールに入り、練習を始め、美咲先輩はプールサイドの横のマットの上に寝そべった。

コーチが足を持つ。

コーチ『いいか?こうして…こう…この時に水を蹴るようにして…』

美咲先輩の水着が食い込んできて、顔を赤らめている。しかし葵はそれには気付いていなかった。

毎日18:00まで部活。しかし、今は先輩達は居残り練習をしている。コーチが葵に泳ぎを教えているので、先輩達の指導はその後になっていた。

いつものように先に失礼して帰っていた葵だったが、この日は忘れ物をして部室に戻った。

葵『あれ?プール電気消えてる。もう終わったのかな?…ん?』

パシャ…パシャ…

水の音が聞こえている。

葵はその音の方を見た。

(あ、先輩達だ。なんで電気つけないんだろ?)

コーチ『飛び込みの姿勢をとってみろ』

暗くてよく見えないが、多分、美咲先輩と朱希先輩の間にコーチがいて指導している。

朱希『…っ……あ』

美咲『んんっ……』

コーチ『どうしたぁ?その状態でもっとケツをあげろ!』

パチンと叩く音がする。

葵(ぅゎぁ〜スパルタだ…早く帰……)

コーチ『おまえら、そんなの着てるからケツも上がらねぇんじゃないのか?脱いで同じ格好をしろ』

葵(えぇ〜そんなのするワケないじゃん!…って、えぇっ!?)

朱希と美咲は何も言わずに水着を脱いでしまった。

コーチ『…よし。じゃあ俺が腰を持っててやるからそれで飛び込んでみろ。』

グラウンドのライトの光で、人の影だけはわかる。

それは、明らかにおしりを掴んでいた。

『何をやっているんだ?』

ビクッとなった葵。

そこには顧問の先生が立っていた。

葵『せ、先生!あれ見て!コーチが…!!』

顧問は、それを見て、葵の腕を掴んでコーチ達のもとへ連れて行った。

顧問『おい、葵がもっと練習したいそうだぞ。着替えろ!』

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